【マイホーム選び】現役不動産営業が教える物件選びの超重要ポイント!

近年、住宅ローン金利は最低水準となりマイホームを購入しようとする方にとってはチャンスと言えます。実際にコロナ禍において、在宅需要からより広い家へ住み替えるという方も増えています。

しかし、不動産仲介業を営む筆者からすると、多くの人がマイホーム購入の際の物件選びで考えるべき重要なポイントが抜け落ちています。それは何か?ズバリ、「リセールバリュー」(再販価格)です!この家は10年後いくらになっているのだろう?という視点を持つことが超重要なのです!それでは、なぜリセールバリューが重要なのか、について以下で詳しく解説していきます!!!

リセールバリューがなぜ重要なのか?

★見出し

1,こんなにも違う!?「購入後の価格推移」

2,5年後も生活が全く変わらないと言いきれますか?

3,「自分が良ければそれで良い」では売るときに困る!

4,まとめ

1,こんなにも違う!?「購入後の価格推移」

新築時から築年数が経過するにつれて、家の価格は下がっていく償却資産である。これは当たり前のように感じますが、実際にはそうではない事があるのです。以下の実在する2つのマンション(東京都足立区)の価格推移を見てみましょう。

「Aマンション」(1987年築/駅徒歩3分/総戸数268)
10階/南向き/60㎡
新築時価格:2460万円 → 令和2年度成約価格:2900万円

「Bマンション」(1988年築/駅徒歩15分/総戸数287)
10階/南向き/62㎡ 
新築時価格:2500万円 → 令和2年度成約価格:1960万円

※どちらも最寄駅は同じです。(東京都足立区)

A・Bマンションで32〜3年の時を経て、実に1000万円程の価格差が生まれた事が分かります。大きく異なるのは駅からの距離のみであり、築年数(33年)や規模、エリア等の条件は同じです。Aマンションの場合、30年以上住み続けてもなお買った時のお金がそのまま売却時に戻ってくるとは素晴らしい事ですよね。(実際には手数料や住宅ローンの金利分がありますが)他にもこのような事例はいくつもあります。いかに物件選びが重要であるかがお分かりいただけたかと思います。

2,「自分が良ければそれで良い」では売る時に困る!

「私は駅まで徒歩15分以上の道のりは苦にならないから、価格が安くなるのならお得だ」と考え、立地の悪い家を買ってしまう方がいます。他にも「多少は周辺環境(治安、利便施設の有無など)が悪くても自分は我慢できる」、「災害リスクは気にならないから浸水の可能性があっても大丈夫、来たら来ただよ」などと考える方もいます。

確かにその人にとってはそうなのでしょう。しかし、家を買う時には注意が必要です。例えば、駅まで15分以上の家を売却しようとする場合、近年の不動産検索サイトは駅から5,7,10,15分と順に検索することが多く、そもそもたくさんの人の目に届かないことになってしまいます。どれだけ内装にこだわった良い家でも購入検討者の数が増えなければ、相場よりも安い価格で売るしかなくなるなんてことになってしまうのです。購入時に“駅近の物件より200万円安いから”という理由で駅から離れた物件を選び、何年後かに売らなければならなくなった際に200万円以上の損をしてしまうのです。

これは周辺環境や災害に関しても同じ事が言えます。購入の際に、自分は気にならないからという考え方ではなく、売る際にこの点を懸念する人はどのくらいいるのだろうか?という客観的な視点を持つ事が大切です。購入検討者を極端に減らす可能性のある要因がある物件を選ぶ際にはくれぐれも「自分は大丈夫だから」と考えないようにしましょう。

3,5年後も生活が全く変わらないと言いきれますか?

購入を検討している方の中には、そもそも家を売却するつもりがないという方も当然います。そのような方々は売却価格なんかよりも自分にとってより重要な事(部屋の広さ・周辺環境…)だけを考えて購入しようと考えます。

しかし、離婚や両親の介護、転勤等でせっかく購入したマイホームを数年で手放すことになる方が多いこともまた事実なのです。自分には関係ないと思い込まず、いつやってくるか分からない生活環境の変化に備えておくべきです。

また、“リセールバリューの高い家”=“住みたい人が多い家”であることから、転勤等で数年間だけ住めなくなったが戻ってきたい場合などは手放さずに賃貸に出すという選択肢が持てるのも良いポイントです。その物件を賃貸に出した時の賃料なども確認しておくとよいです。仲介営業の方に確認すればそのエリアの賃料相場を教えてくれるはずです。ローンの支払い総額よりも高い賃料で貸す事ができるかどうかをチェックしておきましょう。

4,まとめ

ここまで筆者はリセールバリューが重要であると説明しましたが、実際の現場ではそれでも無視してマイホームを購入する方もいます。では、その方々は損をしているのかというと、決してそうではありません。確かに経済的には損をすることがあったとしても、それぞれに取り返せるだけのメリットがあって購入されています。(例;どうしても犬をたくさん飼いたいから郊外の庭の広い戸建を買う)

つまり、大切なのは購入時に“リセールバリュー”の高い家を購入することではなく、その観点も考慮に入れる事なのです。その上で他にも様々な要素を考慮し、自分が納得して購入できれば良いマイホームが手に入ると思います。決して営業マンの口車に乗せられて勢いで購入する事なく、リセールバリューという観点からも考えてみると良いマイホームが手に入ることでしょう!!

ここまで読んでいただいた皆さんは“リセールバリュー”の重要性は理解できたかと思います。実際にリセールバリューの高い家を購入するにはどのようにしたら良いのか、については次回の記事⬇︎でまとめていきたいと思います!!!

https://yh-ym.com/best-myhome-select/

マイホーム購入は人生で一番の投資です。この投資を成功させて幸せを掴みましょう!!ありがとうございました!

 

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